西方見聞録2024(5)運河、自転車、ロッテルダム
一睡もせず(できず?)オランダへついた。
人が眠る間もなくオランダへ行けるすごい時代なのだ。

アムステルダム スキポール空港からIntercity Directという急行電車(eurostarではない)に乗ってロッテルダムへ向かう。
空港へ迎えに来ていただいていた、姉夫婦にチケットの購入をしてもらったため地球の歩き方で研究した成果は出すことはなかったが、14€で約30分の鉄道旅である。
平坦な土地に広がる畑と風力発電用の風車まさに世界の車窓からというか、石丸さんのナレーションが脳内再生される。
車両はというと近鉄のビスタカーのようなデザインであるが車内は少し暗く、何か起こることを予感させる。

そうここで、気がついたのだがなんと行きの成田空港で購入したUltra Light Downを機内に忘れていた事に気がつく。
また、動揺するが迎えに来てくれた姉夫婦と甥っ子達、現地で合流した両親には言う事なくKLMの公式ラインへメッセージを送り助けを求める。(LINEのチャット機能でこのような相談ができるのは大したものである。)結果、オランダ航空ではなくスキポール空港の遺失物係へのコンタクトを案内される。
遺失物を掲載されるサイトがありそこに搭乗した便などを入力する。サイト上にいかにも自分のジャンパーを発見するがフォームへの入力後音沙汰がない。
つまりの所帰国の際スキポールを訪れた際に、申し出るしか無いのだろう。
遺失物の申し出をする事を忘れないようにせねばならない。
ロッテルダムセントラル駅へついた。

なんとも表現が難しいが直線的で現代的な建物が目立つ。そして到着日がKing's Dayというものらしく国王誕生日でそこら中でオレンジ色の服や髪飾りをしている市民が多い。
到着日が土曜日と言うこともありこれから皆は街へ飲みに繰り出すのであろう。
そして皆もご存知のとおりポルダーという干拓によってこの国はかつて海底だった土地を活用しており土地の1/4はかつては海底だっだというのであるから驚きだ。
この国は平坦なため農業に活用しやすい土地が多く花きや酪農が盛んでとのことだ。
オランダは自転車大国である。
ロッテルダムの街には3つの道がある。
歩道、車道(路面電車)、後は自転車専用道路。
そのため、横断歩道を渡る際は注意が必要である。道を渡る際に、先ず信号をみて自転車が来ていないことを確認し、次にトラムが来ていないこと、そして最後に車が来ていないことを確認する。
通勤ラッシュの混雑する道など果たして自分は無傷で渡れるのだろうか。
そして19時にもかかわらず日は高く、21時を過ぎる頃までは日は沈まないらしい。
私は体内時計というものは日が沈み、暗くなることによって人は眠気を催すになっているとおもっていたがそうではないらしい。
オランダに住む甥っ子たちは日本に住んでいたときと変わらず、20時頃には眠りにつく。
実に不思議な感覚だった。
早速、居候する姉夫婦の家で牛乳とチーズをいただき酪農大国の実力を噛み締め眠りにつく準備をする。
甥っ子たちは普段とっくに寝ている時間らしいが、我々のせいで興奮し寝る様子がまだない。
明日はアムステルダムを訪れる。
時差ボケと高緯度特有の長い1日によって訳が分からないが、24時間近く起きているらしい。
外は明るいだが流石に眠い、もう寝よう。

西方見聞録2024(4)いざ、オランダ スキポール
私は最近旅行系ユーチューバーの動画視聴が習慣になっている。
そうすると自然と入ってくる情報がビジネスクラスなど上級なお席に偏りがちになる。
たが、旅行客の大半の現実はそうではない。
エコノミークラス。
旅行系ユーチューバーの栄華と反比例して露出が減る運命であるが、航空会社の輸送密度を高め経済的な世界旅行を実現して大半の旅行者をもたらしている。

続々とお客が席につく。
皆このとき心の底から念じていることだとおもうのだが、長時間フライトでは特にだが隣の座席が空席だととても快適に過ごせるだろう。
GWなのでそんなはずはないのだが、、、
そして運命のとき、、、当然乗客あり。
隣に旅路を13時間の苦楽を伴にする乗客がいてこそエコノミークラスなのである。
座席の座り心地は悪くない。(10時間後の自分が記述を改めるかもしれないが)
そしてオランダ航空はオシャレである。
CAさんの青いユニフォームは空港ですれ違った際、カッコいいと声が出そうになった。
高身長なCAさんたちに鮮やかな青色のユニフォームが色の無い空港や機内で華やかに際立つ。
フライト前、気になっていたことが航路である。
地図を見たらユーラシア大陸を横断する航路が最短距離だが、昨今の情勢からロシア上空など通れない空域が多い。
本投稿のタイトル的には西に進路を取ることを期待するが離陸後、北東に進路を取った。
北極圏を通過するフライトになりそうだ。
北極圏を通過するのであればオーロラを見てみたいと思った。
(あまりにも要求の多い客もいるが、実際このフライトで太陽が地平線の下に行くことはなかったのだが。)
フライトが進むにつれて流氷や凍りついた大地が目前に広がる。
人々の手が入っていない広大な未開の地である。
地球は丸く広大で様々な環境があるとつくづく感じる。
この凍りついた大地は私が生まれたときから凍りついており、私がいなくなったあともそうあり続けるのだろう。
(いや、夏の期間は氷がとけ緑が広がるっているのだという、地元の方のツッコミは当然受け付けます。)
地球温暖化で島嶼部や沿岸地域で水面上昇の影響が出ると同時に、こういった場所の土地の利用も進むのだろうか。
永遠に続く凍りついた大地は人間が到底生活できる環境ではないと思ってしまうが、イヌイットの人々などそこで実際に暮らしているのであるから驚きを感じる。




皆さんは機内でどうお過ごしだろうか。
私は本や機内誌を読み、機内Wi-Fiを利用できる航空会社も増えているが、デジタルデトックスな時間を過ごす。
今回は初めて踏み入れるヨーロッパのガイドブックを熟読して過ごすことになる。

…機内食を食べているとき、ガイドブックを読みこれからオランダに行きます感を丸出しの私に13時間の旅路をともにしている隣人から声をかけられた。(かけてもらった)
「これからオランダに行くのか」と
そう御名答である。
話をしていると彼は2家族8人で日本各地を2週間で巡ってフランスへ帰るところという。
日本の景色、食事すべて気に入ってもらっていたとのことだが1番の思い出は、駅名は失念したが東京の街でどの店に入ろうかと悩んでいた際に、地元の方に声をかけられたカラオケ喫茶へ行った事らしい。日本語は分からずスマホの翻訳アプリを活用してのコミュニケーションだか、地元の方にとても良くしてもらいフランスで昔放送されていた聖闘士星矢を熱唱したらしい。
結局のところ安心して美味しいものを食べ、地元の人と交流できる環境こそ観光客の求めるものなのだろう。
隣人とのやり取りは続く。
地球の歩き方を片手に若人が聞く。
フランス人は長期のバカンスが取れると聞く羨ましいと。
隣人は答える。
2ヶ月の休みは取れるただしevery yearで2ヶ月なのだ。そして子どもたちの休みに合わせて、旅行や行事などを詰め込むしたがってとても疲れる。
日本では祝日やお盆、正月があるのだろう。
確かに日本は完全週休二日制、祝日休みさらに有給や特別休暇とまさかフランス人から羨ましがられるとは想定外で言葉が出ない。。
なんだかんだで快適な?13時間に及ぶ空の旅は終わりを告げる。
また、余談だが今回の旅は楽天モバイルの海外ローミング2GBまで追加料金無しで利用できる神オプションを頼りに行動し、今現在インターネットを利用できている。
スキポール到着後楽天モバイルの機内モードを解除したときしばらく通信できず内心相当焦ったことについては記述しておこう。
場所によって通信が安定しないらしく、移動後使えるようになった。
登場に必要なチケット類だけでも事前ダウンロードが安心だろう。
また空港などではフリーWi-Fiも利用可能で助けられたことのある方も多いと思う。
積極的に活用したい。
余談が長くなりましたが、それでは西方の見聞を広めることにしよう。
西方見聞録2024(3)成田空港
成田空港に到着

小学生の頃、私は航空管制官という管制官のシュミレーションゲームにはまっていた。その舞台が成田空港だった。
そこからオランダに行く日が来るとは。
今日はGWの初日の朝だと言うのに幸運にも第1ターミナルのカウンターは空いている。

スカイチームが主に使用していて、おなじみタイミングでエールフランスのパリ行きのチエックインも行われていて列ができていた。
これだけ高身長の人たちと列を作るのは初めてだった。
さて、ここでいよいよ運命の計量のときである。
スーツケースを置き表示を確認すると24.6kg
1人微笑んでいた。

その時、何故かスタッフが声をかけてきた。
なんと後ろのスペースでリパックするかと尋ねてきた。
25kgを下回っていることを聞くとなんと、預けられる荷物の重さは23kgだという。
改めてチケットを確認すると23kgと書いており私の勘違いを認めることになった。
我ながら情けない。
スーツケースから乾燥味噌2袋をリュックへ移し替えた。
最軽量の結果22.9kg。
味噌はそんなに重かったのか…

勘違いとは恐ろしい。
これまで世界で何度、予定調和が「勘違い」によって壊されていたのだろうと成田空港の第1ターミナルで考えさせられた。
世界から勘違いを無くすアイデアを是非募集したい 。
チェックインを終えて向かうのは世界的LifeWearメーカーのUNIQLO。

この1週間で3回目の来店。
今日買い求めたのはウルトラライトダウンである。
エディンバラの天気を調べると10℃程度と今の装備だとどう考えても弱い。
山口県の衣料品店から成田空港第1ターミナルそして世界各国にまで店舗を拡大されたという、本当にすごいと思います。

いよいよ、出国。
全く足を止めることなく出国することができた。
そして不要となった出国スタンプもわざわざ押してもらうことにした。
あそこの係員の方は私のようなどうしてもスタンプがほしい人間の為に配位されているのであれば、貰うことに後ろめたさはない。
出国後のエリア散策も実に楽しい。
免税エリアの商品は付加価値税分安いらしい。
だがブランド品など普段からその商品の市場価格を把握していない自分としてはお得感があまりなく、むしろ
高いのではと思ってしまう。
私の愛して止まない一風堂も赤丸新味1,200円ほどしていた。
自国に帰国する旅行客にとっては最後のラーメンを食べるチャンスであり通貨を使い切るため良い選択なのかもしれない。
特に用事がある訳でもなく出国エリアを散策しているとあっという間に、1時間が過ぎた。
いよいよ13時間のフライトの始まりである。


西方見聞録2024(2)成田エクスプレスは止まらない
予定どおりの5:30に目が覚めた。
私はこの手の早起きは得意で失敗したことはない。
昨日の夜中に干した洗濯物は当然乾いていないが、スーツケースに詰めるしかない。
こうしてようやくスーツケースを閉められる。
あれ、重たい。比較的重たい液体以外の食品をリュックへ詰め替えた。それでもスーツケースが重たい。
社宅に体重計が無いのが不幸なのだが、オランダ航空の25kgのレギュレーションに収まるのか。
これは博打である。
6年前アメリカの留学先から帰国する際、オマハのエプリー空港で荷物の重量超過で40ドルほど支払った記憶もまだ鮮明に残っている。
揖保乃糸もリュックに詰め替えた。やれることはやったのである。
お宝探偵団の評価額を見るのときのように空港のチェックインカウンターの重量計を見ることになるのであろう。
今日の天気予報は神奈川の天気は雨の後曇り。
25kgを超えてるかもしれないスーツケースを引っ張りながら傘をさして歩くのはぜひ回避したい。
日頃の行いが良いのだろう、外に出ても雨は感じない。そしてこれまで利用したことのないバスに乗り、普段は15分ほど歩く道のりも瞬く間に到着した。徳は積んでおくものである。
武蔵小杉駅についた。

私は用心深く成田エクスプレス出発の1時間前に駅につき、近くのカフェで時間を潰す。こともなくJRの改札へ入った。
「1時間も早く出るのであれば成田エクスプレスに乗る必要もなかった」と考える読者の皆様に申し上げたいのだが、そう言う問題ではないという事をご理解いただきたい。
遠い。どこまで歩くのか。
武蔵小杉駅を利用されたことがある人にはお分かりかと思うが、東横線の改札から横須賀線ホームまでは動く歩道を乗り継ぎいかねばならない。
GW初日の武蔵小杉駅は通勤客はいないが、学生など混んでいて、南武線の車両はパンパンである。
25kg超えのスーツケース(まだ分からない)を転がしながら移動するにはそれなりに気を使う。
横須賀線ホームのベンチを確保した。
これから電車が来るまでの50分ほどで長期間放置したブログの更新を思いつく。
隣に腰掛けた、おそらく成田空港へ向かわれるスーツケースをもったおじさんの横で昨日の夜中を思い出し記事を書いて更新した。
揺れている。
電車は来ていないが振動を感じる。
隣のおじさんが、膝をいたわっているのだろうか早いビートで膝を叩いている。
当然、本人に悪気はないのだが次々と座っていた人が離れていく。だが私には荷物があり電車が来るまでの時間座っていたいという欲求があり、席を離れることはなかった。

時間が過ぎ遂に真打ち成田エクスプレスの登場である。成田エクスプレスは東京駅で車両の連結をするため、武蔵小杉駅では後ろ半分の車両しか来ないので注意が必要である。
成田エクスプレスは空いておりGW初日の朝だが乗車率は50%程度である。
成田空港が今日空いているとは思えないが、関東の人たちはどうやって成田空港へ向かうのか関心がある。
そして成田エクスプレスは速い。
武蔵小杉駅から品川、東京、千葉、成田空港しか止まらない。
そろそろ千葉につく。
成田空港が楽しみである。

西方見聞録2024(1)
2024/04/26
私はいま狭い社宅で特大のスーツケースにスーパーで購入した日本食をこれでもかと詰め込んでいる。カレールーや袋麺、素麺(やっぱり揖保乃糸)、鰹節……
食品メーカーのエリート社員たちが睡眠時間と精神を削り開発、市場投入し、スーパーで特売品として売られている袋麺たちである。
そして社宅の17インチのテレビでは尊敬する旅行系ユーチューバーがベトジェットでsky bossというエコノミークラスの3倍の値段もするクラスでベトナムに向かっている動画が再生されている。
機内食や飲み物がおかわり自由というVIPクラスでベトナムへ向かう動画が映っている。LCCでありながら3倍の代金のクラスを設定しているのは実に面白い。
ビジネスクラスを設けるには座席など投資が必要だが、今あるリソースと笑顔で3倍の代金をもらえるのだから、普段から空席の多い路線であればLCCの戦略として面白いと思う。
GW前夜になぜスーパーの食品をスーツケースに詰め込んでいるのかというと、姉夫婦が駐在しているアムステルダムへ明日出発するのである。
(そう、GW期間に居候させていただく姉夫婦の為に恩着せがましく特売品をせっせと詰め込んでいる。)
オランダへ転勤になった姉夫婦と甥っ子の顔を見るという口実で自分の両親と長いGWの間居候する。
オランダと聞いてチューリップと風車ぐらいしか思い浮かばないのだが、それで十分であって、とにかく海外へ行きたかった。
むしろ縁もゆかりも無いオランダへ姉夫婦がいなければ、自分では一生選ばなかった土地へ行けるのであるからそれはそれでよいのである。食品は詰め込んでいるが、持って行く衣類はまだ洗濯機で洗われている。
明日私は7:29武蔵小杉から成田エクスプレスに乗らなければならない。恵まれた日本では乗り遅れても代わりに成田へ急いでくれる電車は次から次へとやってくる。だが、えきねっとの35%引きで手に入れた指定券を無駄にしたくはない。
そろそろ真剣に用意をしよう。

久々の投稿です
拝啓
読者の皆さま「早く更新しなさい」、「全くもって想定どおりだ」様々なご意見をいただいた皆さま、記事の更新が長らく滞り申し訳ございませんでした。
久々に更新をいたします。
私事ですが2022年8月1日付で広島から引越を伴う人事異動の命を受け(異動日の2週間前に…)住む場所も全く職種も異なる環境となりました。異動後、環境の変化で悪戦苦闘日々かと言いますと、必ずしもそうではありません。当然、業務内容がこれまでとまったく異なるため苦労もありますが、周りの方からのご支援も賜り以前より、日々の業務の中でオモシロイと感じられる瞬間が増えたような気がしています。(今後の記事のフラグでないことを筆者は願います。)
なぜ、筆者は突然ブログを再会したのか。それは、書きたいことがひとつ出来たためです。(ご想像のとおり、まったく大した内容ではございません)
次回の投稿でその内容について書きますが、筆者が日々不便と感じていた事に対して、1つの答えが出ました。「なんだそんなことか」、「ブログに書くことなのか」また、そのような声が聞こえるような気がします。同様の悩みを持つ読者も少なくないと思います。次回の投稿をしばしお待ちください。
日本全国を最強寒波が覆っております。ご自愛ください。
敬具

